【八乙女 壱夜】最初は水商売に抵抗があった。それでも挑んだホストの世界で20歳が掴んだ栄光

現在20歳という若さながら、ホストとして幾度となくNo.1を記録し、関西を代表するカリスマホストとなった八乙女壱夜さん。その圧倒的な売上は業界でもトップクラスと謳われている。もともと水商売に抵抗があったと語る壱夜さん。そんな彼がなぜホストという職業を選んだのか。そして数々の大記録を打ち立てることができたのか。赤裸々に語っていただきました。
10代で家計を支える立場に。波瀾万丈な半生

■ホストになる前のお話も聞いてみたいのですが、壱夜さんって学生時代はどんなタイプだったんですか?
壱夜:僕、結構ずっと勉強とか部活とかちゃんと真面目にするタイプでした。 でも、ある時から家が急に貧乏になっちゃって。勉強や習い事も続けることができなくなり、高校にも通えなくなって。“今まで一生懸命してきた勉強とかスポーツって、一体何の意味があったんやろって”その時初めて思いましたね。
■10代で経験するにはなかなか波瀾万丈ですね。
壱夜:そうですね、自分が家族を支えなければいけない状況になり働きに出るようになりました。バイトしたり現場作業でお金を稼ぐ毎日。日に日に自分に余裕が無くなり、何も見えなくなって。気持ちが荒んで悪いことをしてしまった時期もありました。
■そんな時に、ホストをしてみようと思ったきっかけって何だったんですか?
壱夜:その頃くらいかな。大阪の繁華街ミナミのクラブにで遊ぶようになって。ホスト専属スカウトマンの人に声をかけられたんです。「俺面倒見るし、やってみないか?」って。元々水商売には少し抵抗があった。でも自分で働きに出て、お金稼ぐ大変さが痛いほどわかって。もうどうせやったら稼げる仕事しようって決めましたね。
未成年で売上1000万超え。努力の天才が頑張れたワケ

■この仕事を始める前と、後では何か自分の中に変化みたいなものはありましたか?
壱夜:ホストってダークでブラックな仕事。これは最初に抱いていた仕事に対するイメージでした。今も多少そう思ってるところはあるんですけどね(笑) 僕、昔は風俗とかも偏見あって。「体売ってるのはあんまり良くないんじゃ。。。」 って思ってた。でも、実際にホストになってみて水商売への偏見は無くなりました。 今は、どんな仕事もそこまでして頑張ってるやなって尊敬するようになりました。
■新人の頃の忘れられない思い出みたいなものがあれば聞いてみたいです。
壱夜:初めてナンバーワンをとったのは18の時でした。確か、ホストになって3ヶ月目。 その頃、実家の車はボロボロで。「車買いに行こ」って母を連れ出しました。 最初は母にホストしてるって言えなくて。その時やっと「俺ホストしてるんだけど、今まで嘘ついとってごめん。でも自分でやるって決めたから。」って母に伝えましたね。車、凄く喜んでくれたのを今でも覚えています。
■未成年の時から1000万円売り上げるってやはり凄いエピソードだと思うのですが。頑張れたワケって何だったと思いますか?
壱夜:僕をスカウトしてくれた人が元ホストの人だったんです。接客や考え方がいちいちホストで、ホストとしてのイロハを教わりました。彼から昔は毎月いくら稼いだとか聞く度に、俺はこの人に勝たなアカンなって思ったんです。その人の口癖は「ホストはいかに楽して稼ぐかやで」でした。(笑)だから、この人がこういう考えなら俺は逆に努力しよって思えた。 仕事に対して真面目に向き合うことができた。色んな意味で人生を変えてくれた人ですね。
超売れっ子ホストが、仕事の合間に勉強を続けた理由

■壱夜さんって、このお仕事をしながら高卒認定も取得されたんですよね?忙しい中いつ勉強されてたんですか?
壱夜:高校を卒業できなかったので、そこはちゃんとしときたくて。勉強はやればできるタイプでした(笑)塾にも行かず、教科書も買わず。仕事の合間とかに、アプリとかで勉強したり。もう最後はほとんど意地でしたね。
■なぜ無理してでも取ろうと思ったんですか?
壱夜:例えば、大卒のお偉いさんとかは俺みたいな中卒の人間と喋りたくないんじゃないかなって。まあこれは思い込みかもしれないけど(笑)最低限相手に失礼の無いようにって思い始めたのがきっかけでしたね。
■最近はホストの方も芸能人のようにSNSや掲示板が炎上する。なんてことがありますよね。それだけ注目されているということだと思うのですが…
壱夜:俺自身がネットに書かれるのは、百歩譲って商品やから当たり前。って思ってます(笑) でも最近はネットで叩かれないようにするのも仕事のうちなんじゃないかな、って。例えば、自分が美味しいと思って買っている水がネットで「不味い」とか「最悪」って書かれてたら水を買ったお客さん可哀想じゃないですか。それと同じで、俺が叩かれたら自分のことをイイと思ってお金を使ってくれているお客さんに対して申し訳ないなって。だからこういう考えになりましたね。
夜職に成功はない?
■ホストとしてこれだけは大切にしてることってありますか?
壱夜:ホストに来る子って、心が寂しかったり、何か満たされなかったりする子が多い。 どうせお金使ってもらってもらってるからこそ、その人の人生をいい方向に変えてあげたいなって思う。だから、嘘の愛情で返すんじゃなくて自分ができる愛情をそそげたら何か変わるんじゃないか?人として良くなるんじゃないか?って考えます。結果的に自分と出会ったことで少しでも人生がいい方向に傾けば意味がある。それだけは常に心がけていますね。
■若くして仕事で数々の記録を叩き出していますが、成功したなあって感じる瞬間とかってありますか?
壱夜:いや全然無い。(笑)これからかな。 僕、夜職で成功とか無いと思ってるタイプです。例えば、ホストで仮に一ヶ月に一億円稼いだとしても、世間的な肩書も、これからの保証や安定なんてない。 自分がホスト辞めてちゃんと昼戻って成功できたとき、初めて成功って言えるんやと思う。いずれは、土地とかテナント所有して不労所得で生きていきたいなって目標はありますね。
■最後にホストの仕事の好きなところを教えてください!
壱夜:ホント調子悪い時とか店出たくないって時でも、“ここで頑張れたら男としてまた一つステップアップできるな”って思うんです。仕事してる時は凄くしんどくても、やり遂げた時達成感を感じられる。その瞬間が楽しい。そして、今の自分を好きで応援してくれる人達がいるから、自分も毎日頑張ろうって思えます。そこが好きですね。
【ホストプロフィール】

八乙女 壱夜( Ichiya Yaotome )広島県出身。大阪のホストクラブTRUMPで主任を務め、雑誌メンズナックルでも人気モデルとして活躍中。新人時代から売上ナンバーv16記録達成や最高売上1300万オーバー等驚異的な記録を打ち立て続けている。甘いマスクと親しみやすい性格が魅力的な今後も大注目の売れっ子ホスト。
▶︎八乙女壱夜Instagram/@itiya_yaotome/
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